いわゆるクラシックなお菓子を再現するのも面白いです。
文献とかでしか知りようのないですが。
その一つがガトーマルジョレーヌ。
とても有名(かつて存在したレストランピラミッドのスペシャリテ)ですが、普通過ぎるのか、あまり見かけない気もします。
粉末にしたヘーゼルナッツをメレンゲに混ぜて焼いて、ホイップした生クリーム、同じヘーゼルナッツのローストしたペーストのクリームとサンドしたものです。


まあ、検索していただけばどんなお菓子か分かりますけどね。
特筆するべきは、おそらく初めて生クリームをホイップして作られたお菓子。今では当たり前の技法ですが、最初に取り入れたのはすごいですね。その軽いクリームに衝撃を受けた人は多かったのではないでしょうか。
それとホイップクリームに溶かしバターを混ぜてコクと旨味を増しているところ。
おそらく当時の生クリームは現在のより薄かったのではないかと想像されます。
もちろん、これをそのまま現代の材料で作ってもあまり意味がありません。性質も違いますからね。
ヘーゼルナッツは油分が多く、ローストしてフードプロセッサーで挽くだけで、ドロドロになります。

本当は、もっと滑らかにするべきかもしれませんが、フードプロセッサーではここまでが限界です。でもちょっとざらっとした感じもいいと思います。

単純ですが、時々無性に食べたくなるケーキです。
そんな感じで時々お店にあります。今回はすりおろしたオレンジを加えていますので、少しオレンジが香ります。